ブックタイトルeco検定アワード2017 実施報告 エコユニット部門表彰 エコピープル部門表彰

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概要

eco検定アワード2017 実施報告 エコユニット部門表彰 エコピープル部門表彰

- 1 -eco検定アワード2017審査委員長挨拶一昨年、国際連合「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)の取り組みが今、国際的に始まっています。持続可能な社会の構築に向けて、全人類で取り組む課題です。その中には、もちろん環境問題もあります。環境問題の現象と原因は、複合的です。持続可能な開発目標は、複合的な問題に果敢に取り組んでいくものです。複合的な問題であるだけに、一つの主体で解決できるものではありません。市民、行政、企業といった様々なステークホルダーのパートナーシップが重要な要素となります。持続可能な社会に向けたパートナーシップを築くためには、環境に関わる意識、行動、コミュニケーションが必要となります。それらを兼ね備えているのがエコピープルだと考えています。そのエコピープルの中でも、他の模範となる活動をされている方々を表彰する制度がeco 検定アワードです。例年と同じ傾向ではありますが、エコユニット部門では、継続的に環境活動を行っている組織の応募が多くありました。エコピープル部門では、過去に受賞経験のある方はもちろんのこと、環境活動に継続して取り組まれている方の応募が目立ちました。継続していく難しさ、大切さを評価するとともに、新しい活動に取り組まれているチャレンジと意欲を評価しました。どの組織、どの方々の活動も充実したものでありましたが、その中で、今回は、エコユニット部門で8組織、エコピープル部門で7名の方々が受賞されました。エコユニット部門で大賞を受賞されたブランシェス株式会社は、これまでに優秀賞を3回受賞されています。サンゴ保全の活動に継続して取り組まれております。その活動が充実されており、その上で、被災地の支援を新しく行っていることが高く評価されました。エコピープル部門では、谷恵美氏が、自らが働く飲食店舗にてお客様の要望に応えて料理を提供することによるフードロスの削減、私生活では「自分に似合う」を基準にものを選ぶことで無駄な買い物を減らしている。職場や私生活のそれぞれの場で自らができることに積極的に取り組むオーナーシップが高く評価されました。優秀賞を受賞された方々の活動も、継続性や独自性はもちろんのこと、他の方がまねをして活動を広めることができる汎用性や模倣性、地域社会への波及や連携のためのアイデアが詰まっており、環境活動の参考となる取り組みです。受賞された方々はもちろんのことですが、日々、活動されているエコユニット、エコピープルのみなさまの活動は、持続可能な社会への大きな貢献となっています。eco 検定アワードは、エコピープル活動を支援し、特に他の模範となる活動やユニークな取り組みを表彰し、それを広く社会に伝える役割を担っています。eco 検定アワードが、環境活動を始めるきっかけであり、継続して活動していく励みとなり、共に学んでいく場となりますことを期待しています。eco 検定アワード2017審査委員長鶴田佳史(つるた・よしふみ)大東文化大学環境創造学部准教授