ブックタイトルeco検定アワード2016 実施報告 エコユニット部門表彰 エコピープル部門表彰

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概要

eco検定アワード2016 実施報告 エコユニット部門表彰 エコピープル部門表彰

eco検定アワード2016 審査委員長挨拶 昨年採択された気候変動対策の新しい枠組みである「パリ協定」が発効されました。わが国でも国際社会においても、ますます気候変動対策が推進していくことでしょう。気候変動対策は、すべての人が取り組むべき課題です。 しかし、その知識があり、行動することは、なかなか難しいものがあります。その難しさの一つは、未来の社会をイメージし、認識し、その未来の社会を実現するためのロードマップを創造し、理解し、行動に結びつけなければならないからです。 しかも、その道のりは一つではありません。正解のわからない、しかも、いくつかありえる中、行動するためには、未来に向かってチャレンジし続ける進取の気性が必要です。 エコユニット部門では、地道な活動を継続的かつ堅実に行っている組織の応募が多いことが印象的でした。また、エコピープル部門では、過去に受賞経験のある方を含め連続して応募される方が目立ちました。どの活動も充実した素晴らしいものでしたが、その中で、エコユニット部門で8ユニット、エコピープル部門で6 名の方々の受賞となりました。さらに、「環境社会検定試験推進賞」を2015 年度の受験者数ランキング1 位を獲得した西松建設株式会社が受賞しました。これは、2015 年度の環境社会検定試験発足10 周年を記念し、特別賞として設置されたものです。 エコユニット部門で大賞を受賞された高崎経済大学地域政策学部は、昨年の優秀賞受賞からの活動の積み上げと環境学習アプリの開発といった新しい成果をあげられたことが高く評価されました。特に大学生が主体となって活動を行っていることや子どもたちへの環境学習により次世代育成に取り組んでいるという「若さ」も高く評価されました。 いっぽうエコピープル部門では、瀧本悠貴氏が、大学生としてCOP21 に唯一全日程参加したこと、COY11(Conference of Youth 11 - Tokyo 2015)の開催・運営に取り組んだことという実績はもちろんのこと、国際的な取り組みに積極的に参画する姿勢と「若さ」も高く評価されました。 エコユニット部門、エコピープル部門ともに大賞は、十分な実績があることに加え「若さ」への期待が反映された結果となりました。 優秀賞の方々の活動にも、独自性はもちろんのこと、他の方がまねをして活動を広めることができる汎用性や模倣性、地域社会への波及や連携のアイデアが詰まっています。 持続可能な社会という未来を実現するためには、環境意識を強く持ち、環境の知識を得ていて、それを行動に結びつけることができるエコピープルの活躍が求められます。 そのためには、社会の中で、エコピープルが多くなり活躍すること、エコピープル同士が協力しあうことが大事ではないでしょうか。 eco検定アワードは、エコユニット・エコピープルの活動で、特に他の模範となるものやユニークな取り組みを表彰し、環境活動を広く社会に伝える役割を担っています。受賞された方々はもちろんのこと、日々、活動されているエコユニット・エコピープルのみなさまの活動には、学ぶべきところが数多くあります。 今後ともeco検定アワードが、環境活動を始めるきっかけであり、よい学びの場となりますよう、これからも、ご支援いたしますとともに、そのような機会となることを期待しております。eco検定アワード2016 審査委員長鶴田佳史大東文化大学環境創造学部准教授つるたよしふみ1