ブックタイトルモットヨッカイチ 2014年10月号 四日市 菰野 川越 朝日 地域情報 イーモット
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36江戸 明治 大正 昭和 平成四日市の歴史四日市の一番南側に位置する楠町に、歴史民俗資料館があります。四日市市指定有形文化財である旧庄屋岡田家の建物と、楠の歴史を身近に感じれる沢山の展示物で楽しめます。楠に限った事ではなく、農機具や家財道具からはとても多くの事を学べる上、非常に興味深い物ばかりです。歴史を肌で感じる事が出来る貴重な場所・展示物を、今回少しだけご紹介いたします。ご興味持たれましたら、ぜひ直接足をお運びください。【撮影協力・資料提供】四日市市楠歴史民族資料館vol.39楠歴史民俗資料館旧庄屋岡田邸旧庄屋岡田家の成り立ち 岡田家は初代楠城主・諏訪十郎貞信(正信)に同行・移住して、代々城主に使え、天正12(1584)年楠氏滅亡の後農民となった。資料によると、初代は治部右衛門、古文書には「庄屋武兵衛・文政12(1829)年」とあり、庄屋はこの頃から始めたと思われる。 庄屋は、郡奉行・代官の代行執政官で、年貢米の取立てやキリシタンの取締りなど、村方役と村政について協議し村の政治を行った。代々農業を営み、庄屋を明治5(1872)年の廃藩置県まで担っていた。主屋に併設している立会所は、当初は明治3(1870)年に建設されたが、大正初期の主屋の増改築に併せて現在の建物に改築された。第16代武兵衛は、大正時代には、楠村3代目の村長、昭和には初代楠村長を務めており、江戸から明治・大正・昭和の時代にわたり、地方行政に携わった旧家である。入り口駐車場は建物の西側に数台分ありますが住宅地ですので近隣の方の迷惑とならないよう安全運転でお願いします。大変貴重な建物と展示物です。マナーを守って観覧しましょう。「しもべや」とは、雑用をする奉公人などの部屋のことです。長~い一本廊下も、今では あまり見なくなりましたね。