ブックタイトルモットヨッカイチ 2013年10月号 四日市 菰野 川越 朝日 地域情報 イーモット
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モットヨッカイチ 2013年10月号 四日市 菰野 川越 朝日 地域情報 イーモット
江戸 明治 大正 昭和 平成四日市の歴史ようやく暑さもやわらぎ涼しい季節になってきましたが、この夏は非常に雨が少なく全国的に渇水、水不足が心配されていました。しかし、水不足といっても今の時代は水道をひねれば水が出てきますし、近所にはスーパーやコンビニ、自動販売機まであり、実際に皆さんが水のない事を肌で感じる瞬間は昔の人に比べれば少ないはずです。今とは違う時代に生きた人達はそんな時、どうしてきたのでしょうか?そこで今回は、菰野地域で今も続く風習『嘉例踊り』を紹介します。菰野・嘉例踊り編vol.27嘉例踊り【写真・資料提供】郷土史研究家/佐々木一様、菰野町図書館様嘉例踊りの起源は定かではありませんが、鈴鹿山脈の向こうの滋賀県(近江国)で古くから伝わっており、近江の山村の風習が、峠を越えて伝わって来たものと思われます。かつて江戸時代の菰野領下の村々では、雨乞い踊り、太鼓踊りの名で伝承されて、夏祭りに踊りの発表会が催され、菰野城内で太鼓を打ち鳴らしての「御前踊り」も行われていました。 昔は、北は員弁方面、南は鈴鹿、亀山方面にも類以の雨乞い踊りがあったようですが、明治末の神社の合祀(ごうし)令により「宮守り」の制度が崩れ、踊り手である若い世代の集りが無くなると、次第に廃絶していったようです。現在保存されているのは、員弁の川原の「丸山踊り」水沢の「お諏訪踊り」亀山の「かんこ踊り」などが知られています。 この嘉例踊りも、現在では従事する若者が少なくなり苦労されているようですが、「杉谷嘉例踊り保存会」の努力で、大切に保存継承されています。町内ではこの杉谷と吉沢の嘉例踊りが、それぞれ町の無形文化財の指定を受けています。30かれいおどり